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物数

ぶっすう
名詞
1
標準
文例 · 用例
ハッハッハッハッハッハッハッハッ」「人に驚かして貰えばしゃっくりが止るそうだが、何も平気で居て牛肉が喰えるのに好んで喫驚したいというのも物数奇だねハハハハ」と綿貫はその太い腹をかかえた。
国木田独歩 牛肉と馬鈴薯 青空文庫
月日が過ぎれば過ぎるほど昔を恋しく思ったりすることは何にもならぬむだなことであると情けなく姫君は思い、阿弥陀仏を讃仰することに紛らせ、平生よりも物数を言わずにいた。
夢の浮橋 源氏物語 青空文庫
葉子はしとやかに人々の物数奇らしい視線を受け流しながら、ぐるっと食卓を回って自分の席まで行くと、田川|博士はぬすむように夫人の顔をちょっとうかがっておいて、肥ったからだをよけるようにして葉子を自分の隣にすわらせた。
有島武郎 或る女 青空文庫
僕自身は何も物数寄らしくその内容を知りたいとは思ってるわけじゃないんですから……」 古藤がまだ何かいおうとしている時に愛子が整頓風呂敷の出来上がったのを持って、二階から降りて来た。
有島武郎 或る女 青空文庫
衣食に不自由のない人が、云はゞ、物数奇にやる働らきでなくつちや、真面目な仕事は出来るものぢやないんだよ」「さうすると、君の様な身分のものでなくつちや、神聖の労力は出来ない訳だ。
夏目漱石 それから 青空文庫
西洋の物数奇がしきりに日本の美術を云々する。
夏目漱石 『東洋美術図譜』 青空文庫
しかしこれは千人のうちの一人で、あくまでも物数奇の説だと心得て聞かなければならない。
夏目漱石 『東洋美術図譜』 青空文庫
大体の上からいうと、そういう物数奇もやはり西洋の方が日本より偉いと思っているのだろう。
夏目漱石 『東洋美術図譜』 青空文庫