美人画
びじんが
名詞
標準
portrait of a beautiful woman (esp. ukiyo-e)
文例 · 用例
しかしそれと同じような絵で、もっと好いのを前にどこか他所で見たような気がし出して来ると、私の眼は自然にその隣りの小型の美人画や花鳥画に移って行ったりする。
— 寺田寅彦 『帝展を見ざるの記』 青空文庫
北斎の描いたという珍しい美人画がある。
— 寺田寅彦 『浮世絵の曲線』 青空文庫
ただ入口の正面の壁に並んだ店員の帽子と羽織の間から覗いている一枚の美人画だけが新しくて綺麗に見えているだけであった。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
私の初恋とも云えば云えるであろう彼の、大東汽船の美人画に向って微笑し合っているうちに、時折り思い出したように感ずる胸のトキメキ以外には、本当の恋が存在しようなぞと夢にも思わなかった。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
しまいには壁の美人画の永久に若い、生き生きした微笑から、一種の圧迫を感ずるくらいにまで神経が弱って行った。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
それは二階の美人画とは全然正反対の風付きをした少女であったが、それでいてF市界隈は愚か、東京あたりにでも滅多に居ないシャンであろうことが、世間狭い私にも容易にうなずかれた。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
しかも、その眼つきや口元の表情が、ほんのチョットの間ではあったが、二階の美人画の表情以上に熱烈深刻な意味で、「あたしは、あなたが大好きよ……」 と云ったように思えたので、私は思わず釣り込まれながらニッコリと微笑を返してしまったのであった。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
それ等は丸味を帯びた広い額の白毫の光に反映せられ、反つて艶冶を増す為めか、或ひはそれ等の部分部分にことさら丹念に女人の情を潜ませてあるのか、兎に角、彼は今まで如何なる名匠の美人画にも単なる艶冶や嬌態を示したものに、これほど心を引かれたことはなかつた。
— 岡本かの子 『老主の一時期』 青空文庫
作例 · 標準
美術館で、江戸時代の美人画の展示を見た。
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浮世絵には、多くの美人画が残されている。
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彼女は、美人画を描くのが得意な画家だ。
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