尾端
びたん
名詞
標準
tip of tail
文例 · 用例
そのようなことの可能性を暗示する一つの根拠は、最大頻度方向より三十度以上の偏異を示す七匹のどれもがみんなその尾端を電線の南側に向けており、反対に北側に向けたのはただの一匹もなかったという事実である。
— 寺田寅彦 『三斜晶系』 青空文庫
夜は甚だ暗く――その暗さは、船尾端艇の下に立っていてさえも、ブリッジの上にいる運転士の姿が見えないほどであった。
— 北極星号の船長 医学生ジョン・マリスターレーの奇異なる日記よりの抜萃 『世界怪談名作集』 青空文庫
音吉が百足の頭部を、そしてわたしが尾端を恭しくさゝげ霜柱を踏みながら、収穫れの済んでゐる芋畑の丘に登つた。
— 牧野信一 『山峡の凧』 青空文庫
あはやその尾端が地に接しようとすると、音吉はまた大きく腕一杯に糸をたぐり、再び凧が松の木の上に泳ぎ出すと、徐ろに糸を伸ばした。
— 牧野信一 『山峡の凧』 青空文庫
伸すと八畳間の天井を隅から隅へ斜めに掛けても尾端は鴨居の下迄垂れさがつた。
— 牧野信一 『山峡の凧』 青空文庫
十六年ほど前、和歌山なる舎弟方の倉に、大きな黄頷蛇の尾端|夙く切れて、その痕硬化せるを見出したが、ざっとこの図に似いた。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
常時は垂れている八字眉が、にわかに尾端を上げたのであった。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
鯛は、網の片木縄に追われて逃げるとき尾端を岩根にすり当てるから、こう割れてしまうのである。
— 佐藤垢石 『鯛と赤蛸』 青空文庫
作例 · 標準
犬が興奮すると、尾端を激しく左右に振って喜びを表現する。
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トカゲの尾端が再生している途中で、まだ小さくて柔らかい。
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魚が勢いよく水面に飛び跳ねたとき、一瞬だけ尾端がキラリと光った。
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