靫負
ゆげい
名詞
標準
文例 · 用例
野分ふうに風が出て肌寒の覚えられる日の夕方に、平生よりもいっそう故人がお思われになって、靫負の命婦という人を使いとしてお出しになった。
— 桐壺 『源氏物語』 青空文庫
加茂の大神を恨んだ右近丞は靫負になって、随身をつれた派手な蔵人になって来ていた。
— 澪標 『源氏物語』 青空文庫
良清も同じ靫負佐になってはなやかな赤袍の一人であった。
— 澪標 『源氏物語』 青空文庫
解官されて源氏について漂泊えた蔵人もまた旧の地位に復って、靫負尉になった上に今年は五位も得ていたが、この好青年官人が源氏の太刀を取りに戸口へ来た時に、御簾の中に明石のいるのを察して挨拶をした。
— 松風 『源氏物語』 青空文庫
あるとき、靫負庁の法廷で、右馬允貞盛と彼とが、対決された。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫
「きょうは、退がれ」 靫負庁を出ると、彼はいつも、馬上で戦ったときのように疲れていた。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫
靫負庁で聞いて、やっと知れ、これから不意に驚かしてやろうと思って、訪ねて来たところだ」「そうか。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫
白昼、しかも、靫負庁へ、自分で行くとは」「はははは。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫
ウィキペディア
靫負(ゆげい)は、律令制前の大王の親衛軍。
出典: 靫負 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0