癖のある
くせのある
表現形容詞-語幹
標準
quirky
文例 · 用例
「まあ色々でこそ此の世が成立つのだらう……」――そんな客観的な考へで、私は自分が何かに付けて思索する癖のあることを、不幸かも知れないといふ半面の気持に強ひられて、好い加減でうまく胡魔化して置きたかつた。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
僕の驚いたことは牧水氏がよく人の腰を打つ癖のあることだつた。
— 萩原朔太郎 『追憶』 青空文庫
少し吃音癖のある控へ目な話し振りは淺見君の奧床しい人柄を想像させた。
— 梶井基次郎 『淺見淵君に就いて』 青空文庫
しかしこの自身のつまらぬ失敗は他人の参考になるかもしれない、少なくも私のように切符の鋏穴をいじって拡げるような悪い癖のある人には参考になる。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
中津はひげ面のひげを青く剃り、稍々ちゞれる癖のある、ほこりをかむった渦まける髪をきれいに梳って、油の臭いをプンプンさしていた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
ああいう歌でもちゃんとした声楽家の歌ったのならきっとおもしろいだろうと思われるが、普通のレコードのように妙な癖のあるませた子供の唱歌は私にはどうも聞き苦しい。
— 寺田寅彦 『蓄音機』 青空文庫
それに師匠とたのむ馬翁というのは、学問はあるに違いないが、ひどく癖のある老僧で、美濃の荒れ馬と綽名されるほど人当りが苛酷だった。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
故に、好奇心半分とは言いながら、人物鑑定癖のある秀吉にとっては、実は相当真剣な襲撃でもありました。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
作例 · 標準
彼は少々癖のある人物だが、そのユニークさが魅力だ。
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このワインは癖のある香りがするが、それが好きな人にはたまらない。
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癖のある絵を描く画家として、彼は美術界で注目を集めている。
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