追い上げ
おいあげ
名詞
標準
文例 · 用例
戦争はすぐ開かれるか、あとで開かれるか、どんな形において開かれるか、それは水夫ら全体を興奮の極に追い上げた。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
三人の楽師が狭いので壁の上方の差出しの窪みに追い上げられ、そこにおさまって必死になって景気をそえて居た。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
牛頭馬頭にひッぱたかれて、針の山に追い上げられるように、土手へ縋って倒れたなりに上ろうとなさると、下草のちょろちょろ水の、溝へ片足お落しなすった、荷があるから堪らないよ。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
ワードプロセッサーとして、また純然たるプリンターとしても、スピンライターはキュームの製品を追い上げる実績を残していった。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
そうしたレベルにこの分野の先駆けとなったマッキントッシュが到達する前に、もともと高機能のハードにおさまっているUNIXの側がソフトウエアで追い上げをかけて、DTPをさらってしまうシナリオは描けたろう。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
……またゆっくりね……あ、愛さん、あなたお二階に行って縫いかけを大急ぎで仕上げて置いてちょうだい、ねえさんがあらかたしてしまってあるけれども……」 そういって先刻から逐一|二人の争論をきいていたらしい愛子を階上に追い上げた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
そこで二人はおじに二階へ追い上げられる。
— 森鴎外 『ヰタ・セクスアリス』 青空文庫
そして、私どもを陸に追い上げて、こんどは自分たちばかりが船に乗って、ほかの島をさして、こいで行きました。
— 四、船乗シンドバッド 『アラビヤンナイト』 青空文庫