西詰め
にしづめ
名詞
標準
文例 · 用例
」「はい、状元橋の西詰めで、大きな肉舗を構えていらっしゃる関西きッてのお顔ききの……」「えっ、あの鄭か」と魯提轄は、ベッと唾でもするように唇を鳴らして「――鄭の大旦那なんてご丁寧にいうから、どいつのことかと思ったら、あの豚殺しのデブ野郎だったのか。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
東詰から西詰へ西詰から東詰へ私は勇気を出して日和下駄を鳴らして渡った。
— 岡本かの子 『橋』 青空文庫
しかし、なぜその町――四条大橋の西詰を鴨川に沿うてはいるその細長い路地を、先斗町とよぶのだろうか。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
美人座は戎橋の北東詰を宗右衛門町へ折れた掛りにあり、道頓堀の太左衛門橋の南西詰にある赤玉と並んで、その頃大阪の二大カフェであった。
— 織田作之助 『世相』 青空文庫
河岸に沿うて二町くらい歩くと王宮橋の西詰に出る。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
平野橋で跡部の手と衝突した大塩の同勢は、又逃亡者が出たので百人|余になり、浅手を負つた庄司に手当をして遣つて、平野橋の西詰から少し南へよぢれて、今|淡路町を西へ退く所である。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫
四条大僑の西詰の角の三階建の大きな家がそれだつた。
— 加能作次郎 『世の中へ』 青空文庫
發見後十五分位ノ後ニハ遙ニ南々西ノ方向(附圖ニヨルト、吾妻橋西詰ノ方ラシイ)ニ前ヨリモ高ク上空迄暗雲中ニ象鼻状(見取圖略)ノ白氣ガ搖レナガラ立昇ルヲ見タ。
— 海野十三(佐野昌一) 『寺田先生と僕』 青空文庫