間中
あいだじゅう
名詞
標準
during
文例 · 用例
ショーペンハウエルの説によれば、詩人と、哲学者と、天才とは、孤独であるように、宿命づけられて居るのであって、且つそれ故にこそ、彼等が人間中での貴族であり、最高の種類に属するのだそうである。
— 萩原朔太郎 『僕の孤独癖について』 青空文庫
腰掛の一番後ろの片隅に寄りかかって入口の脇のガラス窓に肱をもたせ、外套の襟の中に埋るようになって茫然と往来を眺めながら、考えるともなくこの間中の出来事を思い出している。
— 寺田寅彦 『障子の落書』 青空文庫
京橋から電車に乗ってこの片隅へ腰を下ろしてから始めて今朝の別れを思い起し、それからそれとこの間中の事を繰返してみる。
— 寺田寅彦 『障子の落書』 青空文庫
今電車の窓から日曜の街の人通りをのどかに見下ろしている刻下の心持はただ自分が一通りの義務を果してしまった、この間中からの仕事が一段落をつげたと云うだけの単純な満足が心の底に動いているので、過去の憂苦も行末の心配も吉野紙を距てた絵ぐらいに思われて、ただ何となく寛ろいだ心持になっている。
— 寺田寅彦 『障子の落書』 青空文庫
本田富次郎の頭脳が、兎に角物を言う事の出来た間中は、彼は此地方切っての辣腕家であった。
— 葉山嘉樹 『乳色の靄』 青空文庫
「時間中に、おもてへ入ることは能きないって、おもてへ行って、ボースンにそう云って来い」「ハイ」 彼が下りかけると、浴せかけるように、一運はつけ加えた。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫
秋山は、ベルの中絶するのを待っている間中、十数年来、曾てない腰の痛みに悩まされていた。
— 葉山嘉樹 『坑夫の子』 青空文庫
工場のみならず到處に安普請の家が建ちかゝつて居るのが此間中目について居た。
— 寺田寅彦 『寫生紀行』 青空文庫
作例 · 標準
例句
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