裏書き
うらがき
名詞
標準
文例 · 用例
君の説くところは、僕に対する反駁でなく、実に、僕の説の裏書きであり、僕の論文の繰返しにすぎません。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
牛糞に汚れ切つたその姿にも冬の蟄居の長さと辛さが裏書きされてゐる。
— 有島武郎 『春』 青空文庫
私なんかゞホイットマン研究者の代表的な一人として見られるという事などは、日本の思想界の軽佻さを裏書きしたものと云はなければなりません。
— "Not till the sun excludes you, do I exclude you; 『●「或る女」巻頭のホイットマンの詩』 青空文庫
この際吾人の行為に裏書きする根拠はいずこにありやというに、第一にこれら要素の空間的時間的分布が規則正しきという事なり。
— 寺田寅彦 『自然現象の予報』 青空文庫
農民の暴動や大ストライキに××が出動するのは、それを裏書きする一つの証拠である。
— 黒島伝治 『反戦文学論』 青空文庫
そしてそれはそのカフェがその近所に多く住んでいる下等な西洋人のよく出入りするという噂を、少し陰気に裏書きしていた。
— 梶井基次郎 『ある崖上の感情』 青空文庫
裏書きが毛利|君となっており、野瀬|君でないのに、はっと胸を突かれた。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
また苦心の年月の長かったこと自身がその発明の巧妙さを裏書きするかのごとき暗示がほのめかされている。
— 寺田寅彦 『ジャーナリズム雑感』 青空文庫