浴衣掛け
ゆかたがけ
名詞
標準
文例 · 用例
二階へ上ると、窓側の机の前にあぐらをかいて、浴衣掛けのまま、ペンを走らせていた男が振り向いて、ガラスペンを耳の横へ挟むと、「さあ、こっちへ来とくなはれ」と畳の上に置いてある籐椅子をすすめた。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
誰か挙げられるナ、主義者だろうと、誰いうとなく予覚して胸を躍らしていると、やがて七、八人の警吏が各々弓張を照らしつつ中背の浴衣掛けの尻端折の男と、浴衣に引掛け帯の女の前後左右を囲んで行く跡から四、五十人の自警団が各々|提灯を持ってゾロゾロ従いて行った。
— 内田魯庵 『最後の大杉』 青空文庫
汗だらけの浴衣掛けである。
— 深大寺の打石斧 『探檢實記 地中の秘密』 青空文庫
みんな浴衣掛けで団扇を持ってねているんだ。
— 中谷宇吉郎 『先生を囲る話』 青空文庫