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来心

らいこころ
名詞
1
標準
文例 · 用例
紺屋の白袴とでもいうのか、元来心掛けの悪いためか、それとも不精なのか、おそらくそれのすべてであろう。
寺田寅彦 ラジオ雑感 青空文庫
実は、とその趣を陳べて、堪忍しな、出来心だ。
泉鏡花 菎蒻本 青空文庫
多左衛門を殺しては金の蔓が切れてしまう道理ですから、重兵衛も好んで相手を殺すはずはなく、ほんの一時の出来心に相違ありますまい。
正雪の絵馬 半七捕物帳 青空文庫
言うことが移り気で、その場限りの出来心に過ぎなく思えた。
岡本かの子 雛妓 青空文庫
来心という言葉さえ、大袈裟であろう。
織田作之助 土曜夫人 青空文庫
その後たび/\逢引を重ねた揚句、元来心根の優しい春美は、千恵造の情にほだされて、打ちあけるべき最後のものを打ちあけた。
織田作之助 俗臭 青空文庫
何だか機関を見られるようで、気がさすから、目立たないのが可かろう、銀流でもかけておけと、訳はありゃしねえ、出来心で遣ったんだ、相済みません。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
来心に懸って、蝶吉を落籍そうと思うたびに、さることはあらじと知りながら、幼い時からの感情で、羽織の同一のが兆をなして、恐らく、我が手に彼を救うてこれを掌中の玉とせんか、時を措かず砕けるのである。
泉鏡花 湯島詣 青空文庫