槭樹
槭樹
名詞
標準
文例 · 用例
誰が、例へば百年前に、槭樹や「しなのき」が樹の出生以来□用してゐた推退器の性□を夢想したか?
— 牧野信一 『卓上演説』 青空文庫
槭樹の影の落ちる歩道は八方から集って、緑のたまりのような公園となった。
— 宮本百合子 『赤い貨車』 青空文庫
彼は、水っぽくしなびた婆さんみたいな鼻のある顔で目の前の槭樹の梢を眺めている。
— 宮本百合子 『赤い貨車』 青空文庫
槭樹はいま七月で、葉かげに青塗りの木造飛行機模型のような実の房を一杯つけているのであった。
— 宮本百合子 『赤い貨車』 青空文庫
それは西風|槭樹を揺がすの候にして、予はまずその郵書を手にするより父の手にて記されたる我が姓名の上に涙を落したり。
— 饗庭篁村 『良夜』 青空文庫
日本の学者は『救荒本草』にある槭樹をカエデにあてているが、これは無論あたっていない。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
つぎには紅葉する木は、どんな木かといひますと、日本では普通もみぢ(槭樹)が一ばん多いのです。
— 本多靜六 『森林と樹木と動物』 青空文庫