恵み深い
めぐみふかい異読 めぐみぶかい
形容詞
標準
gracious
文例 · 用例
なにしろ淑かで底がしっかりもので恵み深い夫人だったそうですから。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
葉子はチャート・ルームの壁にもたれかかって、ぽかぽかとさす秋の日の光を頭から浴びながら、静かな恵み深い心で、この小さな町の小さな生活の姿をながめやった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
しかしその花べんは存分に霜にしいたげられて、黄色に変色して互いに膠着して、恵み深い日の目にあっても開きようがなくなっていた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
「ああお恵み深い聖母、こんなことがあってよろしいものでしょうか。
— 宮本百合子 『顔』 青空文庫
平一郎はこうした穏やかで恵み深い外界の中で、今、自分が堪らない苛立たしさに苦しまねばならないのが情けない気がした。
— 地に潜むもの 『地上』 青空文庫
コペルニクスという人、西洋の学者は地球は廻っているということを教えてくれたが――それが真理であることを知るまでは誰も知り得ないという人間でしかない……自然は決してうっとりするような恵み深いものでないのだ。
— 地に潜むもの 『地上』 青空文庫
夜明けごとに、違った地角に姿を現わす、神出鬼没の暁の使者、季節の変わるたびごとに、新しい童話を乗せて渡ってくる異国の風、そうして粉雪の降る正月の晩、貧しい街々をめぐっては、子供たちの枕べに、やさしい初夢の唄を奏でる、僕は恵み深い訪問者、気軽な独り身の辻音楽師であった。
— 原口統三 『二十歳のエチュード』 青空文庫
「兵士を慰める音楽会を催したいという御希望は何と恵み深いお考えでしょう。
— 三浦環 『お蝶夫人』 青空文庫
作例 · 標準
その老夫婦は常に人々に恵み深い笑顔を向けていた。
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恵み深い自然の中で過ごす時間は、心を豊かにしてくれる。
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彼は恵み深い心を持ち、困っている人にはいつも手を差し伸べる。
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