具眼の士
ぐがんのし
名詞
標準
discerning man
文例 · 用例
静岡県にも、県庁にも、また沼津市にも、具眼の士のある事を信ずる。
— 若山牧水 『沼津千本松原』 青空文庫
具眼の士はみんなそう思っている」「君の家の先生もそんな考えか」「うちの先生?
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
聴衆は自分よりも具眼の士であると、彼らを信じてかかれば、かえって怖しくなくなる。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
これ余の僞らざる感想にして、先生に此の特徴あるが爲、好んで戲文と呼ばるる文章のかへつて沈痛悲壯の調を帶べる事具眼の士の到底否み難き事實ならずや。
— 「文明一周年の辭」を讀みて 『貝殼追放』 青空文庫
具眼の士はみんなさう思つてゐる」「君の家の先生もそんな考か」「うちの先生?
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫
どんな多読家でも、流行でもしなかつたら一々古典の隅々まで読めるわけのものでないから、具眼の士が時世の下に隠された宝玉を思ひ出させてくれなければならない。
— 坂口安吾 『想片』 青空文庫
無産者の中にいかなる具眼の士あろうと、好事者が潜んでいようとも神様は知らん顔である。
— 北大路魯山人 『茶美生活』 青空文庫
もし夫れ高橋氏にして、多少でも書道に造詣があり、書を審美的に鑑賞し得る具眼の士であるならば、こんな失態はなかったはずであろう。
— 北大路魯山人 『高橋箒庵氏の書道観』 青空文庫