居職
いじょく
名詞
標準
job performed in one's home (e.g. tailor, seal engraver)
文例 · 用例
――年季を入れた一ぱしの居職がこれである。
— 泉鏡太郎 『十六夜』 青空文庫
――居職人らしい繊細な手をした若い男が、華車に組み合はされた膝の上に立てた胡弓を弾いてゐるのが硝子戸越しに見える。
— 富永太郎 『断片』 青空文庫
辻斬の居職なんてのは聽いたこともない」「辻斬の居職は良いな。
— 女辻斬 『錢形平次捕物控』 青空文庫
此方は居職で華奢な綾麿一人、向うは達者で駈引上手で荒っぽい古金屋が五六人、素より相手になる筈もなく、後ろから追いすがる者の手に捕まるか、前に待っている仲間の手に陥ちるか、二つに一つは最早避けようの無い運命だったのです。
— 観音様の頬 『奇談クラブ〔戦後版〕』 青空文庫
「驚くこたあねえさ、その代り命びろいをしたんだから」と栄二は云った、「おまけにこっちは居職だ、ちっとばかり跛になったって、しょうばいにゃあ差支えはねえからな」 さぶは急に頭を垂れ、右手で眼を押えたとみると、声を忍んでむせびあげた。
— 山本周五郎 『さぶ』 青空文庫
そして町中の孔子さまの社まで来ると、汚い細路次の蔭から、一見|居職とわかる猫背の男がヒョコヒョコ出て来て、出会いがしらに、「おお蕭譲じゃねえか。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
作例 · 標準
地域には、昔ながらの技術を活かした居職を営む職人が数多く存在し、その伝統を守り続けている。
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近年、リモートワークの普及とともに、自宅で専門スキルを活かす居職という働き方にも注目が集まっている。
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祖父は、印鑑彫刻の居職を長年続けており、その精緻な仕事ぶりは地域でも評判だった。
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畳職人の彼は、後継者不足と材料費の高騰という居職特有の課題に直面している。
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