応前
おうまえ
名詞
標準
文例 · 用例
御饗応前、お能見物の儀、御三家、両|番頭の内。
— 林不忘 『元禄十三年』 青空文庫
私はともかく、一応前者をとることにしようと思つた。
— ――平野謙へ・手紙に代へて―― 『戯作者文学論』 青空文庫
私はともかく、一応前者をとることにしようと思った。
— ――平野謙へ・手紙に代えて―― 『戯作者文学論』 青空文庫
傷はでっかい引っ掻きほどだが、びっくりしただけのことで――」 助十は威勢の良いことをいっておりますが、それでも一応前後のことをきいただけで、下っ引を一人つけて、家へ送り届けました。
— 怪盗系図 『銭形平次捕物控』 青空文庫
八 二三の実例を挙げるに先だって、一応前に述べたことを要約すると、地名の必要には三期があって、一期ごとに若干の新命名は出現したが、人はその煩労を節約すべく、毎回必ず若干の旧地名を採択保存することを心掛けたのである。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
三 ただし一応前もって承知しておかれなければならぬことは、この『地名調』の地名は全部でもなくまたすべてが皆古い歴史をもつ地名でもないということである。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
周馬が秘帖を盗み去った後へ、あの虚無僧がここへ入り、同じ花瓶に目をつけて、手紙を読みかけているところへ、自分が帰ってきたものと判断すれば、一応前後のつじつまが合うように考えられるが、その虚無僧ふたりが、そも何者で?
— 鳴門の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫