バルコン
バルコン
名詞
標準
balcony
文例 · 用例
労働者のいない船が、バルコンを散歩するブルジョアのように、油ぎった海の上を逍遥し始めた。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫
西洋でも花瓶に花卉を盛りバルコンにゼラニウムを並べ食堂に常緑樹を置くが、しかし、それは主として色のマッスとしてであり、あるいは天然の香水びんとしてであるように見える。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
そのほかに、たとえば、飲んだくれの亭主が夜おそく帰って来て戸をたたくと女房のクサンチペがバルコンから壺の中の怪しい液体をぶっかけ、結局つかみ合いになるという活劇をもわずかな小道具と背景を使って映し出して見せた。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
狐はちょっと眼を円くしてつっ立って音を聞いてゐましたがいきなり残りの葡萄の房を一ぺんにべろりとなめてそれから一つくるっとまはってバルコンへ飛び出しひらっと外へ下りてしまひました。
— 宮沢賢治 『黒ぶだう』 青空文庫
この映画でもっとも美しいと思ったのはアパートのバルコンのような所へおおぜいの女が出て来て体操をする光景である。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
工場の場合にはすぐ前の労働のシーンとの関係上あまりに実感的であるのにバルコンのほうではそれがあまりに見なれぬ変わった光景であるために、あっけにとられて現実の感じがどこかへ飛んでしまい、いわばレビューでも見るような気になって見たせいかもしれない。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
そうして最後のリフレーンで「イズンティット・ロマーン」まで歌った最後の「ティック」の代わりに、バルコンの下から忍びよるド・サヴィニャク伯爵の梯子が石欄に触れる「ティック」の音を置き換えてある。
— 寺田寅彦 『音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」』 青空文庫
それから私たちは、簡単に朝飯を済まして、式が九時から始まるのでしたから、しばらくバルコンでやすんで待っていました。
— 宮沢賢治 『ビジテリアン大祭』 青空文庫
作例 · 標準
ホテルに着くと、部屋の窓から見える海のバルコンに感動した。
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劇場の一番良いバルコン席は、いつもすぐに売り切れる。
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あのカフェのバルコンは開放的で、街の景色がよく見える。
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