禿山
はげやま
名詞
標準
文例 · 用例
荒寥たる地方での會話「くづれた廢墟の廊柱と、そして一望の禿山の外、ここには何も見るべきものがない。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
小山は馬禿山と呼ばれている。
— 太宰治 『魚服記』 青空文庫
馬禿山はその山の陰の景色がいいから、いっそう此の地方で名高いのである。
— 太宰治 『魚服記』 青空文庫
麓の村は戸数もわずか二三十でほんの寒村であるが、その村はずれを流れている川を二里ばかりさかのぼると馬禿山の裏へ出て、そこには十丈ちかくの滝がしろく落ちている。
— 太宰治 『魚服記』 青空文庫
二 春の土用から秋の土用にかけて天気のいい日だと、馬禿山から白い煙の幾筋も昇っているのが、ずいぶん遠くからでも眺められる。
— 太宰治 『魚服記』 青空文庫
馬禿山には炭焼小屋が十いくつある。
— 太宰治 『魚服記』 青空文庫
誰だか禿山の向うを通るとみえて、から車の音が虚空に響きわたッた……」 これはロシアの野であるが、我武蔵野の野の秋から冬へかけての光景も、およそこんなものである。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
武蔵野にはけっして禿山はない。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫