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ゆくりなく

ゆくりなく
副詞
1
標準
unexpectedly
文例 · 用例
そしてこっちは、ゆくりなく、漂泊う旅の路上で、ふと伯母に見出されたという形であらしめ度い。
岡本かの子 富士 青空文庫
かくて二日ばかり、三日の後なりけん、ゆくりなく訪ひ来し友あり。
樋口一葉 すゞろごと 青空文庫
初めは名をだに知らざりければ、枝葉のふりも左のみ面白からぬに、幹の瘤多きも見る眼|疚しく、むづかしげなる人に打対ひ立つ心地して、をかしからずとのみ思ひ居りけるが、或日の雨の晴れたるをり、ゆくりなくも花の二つ三つ咲き出でたるを見て、日頃の我が胸の中のさげすみを花の知らばと、うらはづかしくおぼえき。
幸田露伴 花のいろ/\ 青空文庫
かれに恋人あり、松本|治子とて、かれが二十二の時ゆくりなく相見て間もなく相思うの人となりぬ。
国木田独歩 わかれ 青空文庫
」 果せる哉、この一行は、それから参詣を済まして帰りがけに、あの……仲通りで、一人軒伝いに、包ましく来かかる清葉に、ゆくりなく出逢ったのである。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
つねに火を避けて来た地蔵さんであるが、この地蔵さんは果して焼夷弾の火を避けることができたかどうか、それを私は知りたいと思い、あちこち尋ねまわっているうちに、最近ゆくりなくも火除地蔵健在の事実を知った。
――戦災余話 起ち上る大阪 青空文庫
星の劇場織田作之助「歩哨に立って大陸の夜空を仰いでいるとゆくりなくも四ッ橋のプラネタリュウムを想いだした……」と戦地の友人から便りがあったので、周章てて四ッ橋畔の電気科学館へ行き六階の劇場ではじめてプラネタリュウムを見た。
織田作之助 星の劇場 青空文庫
先年、四国霊場を行乞巡拝したとき、私はゆくりなくHという老遍路さんと道づれになった。
種田山頭火 物を大切にする心 青空文庫
作例 · 標準
旅先で、ゆくりなく昔の友人と再会した。
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ゆくりなく訪れたチャンスを、彼は決して逃さなかった。
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ゆくりなくも素晴らしい景色に出会い、感動で胸がいっぱいになった。
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ゆくりなく(ゆくりなく) — 幻辞.com