薄葛
うすくず
名詞
標準
文例 · 用例
茄子と茗荷と、油揚を清汁にして、薄葛を掛ける。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
この白瓜を薄葛の汁椀なぞにつくる場合、大概はその皮を剥いて捨ててしまうものであるが、その捨ててしまう皮を食前一時間、糟味噌に漬けて、それで一番美味く漬けもの通になりすまそうというのである。
— 北大路魯山人 『夏日小味』 青空文庫
煮たもので薄葛がとろりとかけてあった。
— 北大路魯山人 『蝦蟇を食べた話』 青空文庫
それから蝦蟇の常食論者に皮を剥いでもらい、身だけになったものを、ふつうのさかなのすき焼きでもやるように刻んで、ねぎといっしょに煮て、薄葛をかけた。
— 北大路魯山人 『蝦蟇を食べた話』 青空文庫
躑躅の灌木の群は丘の円味を一面に鳶色に覆うているその上へ蕾の花と嫩芽との萌しが色のうす葛をかけたように見えます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫