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春の夜

はるのよ
名詞
1
標準
short spring night
文例 · 用例
今日のみの春を歩いて仕舞けり歩行歩行もの思ふ春の行衛かなまだ長うなる日に春の限りかな花に寝て我家遠き野道かな行く春や重たき琵琶の抱ごころ春の夜や盥を捨る町はづれ 生暖かく、朧ろに曇った春の宵。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
春雨や同車の君がさざめ言筋かひにふとん敷たり宵の春誰が為の低き枕ぞ春の暮春の夜に尊き御所を守る身かな 注意すべきは、これらの句(最後の一句は少し別の情趣であるが)を見ても解る如く、蕪村のエロチック・センチメントが、すべてみな主観の内景する表象であって、現実の恋愛実感でないことである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
折釘に烏帽子かけたり宵の春春の夜に尊き御所を守る身かな春雨や同車の君がさざめ言ほととぎす平安朝を筋かひにさしぬきを足で脱ぐ夜や朧月 引例を見ても解るように、特に春の句においてそれが多いのは、平安朝の優美でエロチックな文化や風俗やが、春宵の悩ましい主観において、特にイメージを強く与えるためなのだろう。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
一体、伊香保に限らず、温泉町の春の夜は別である。
萩原朔太郎 石段上りの街 青空文庫
埋みし犬の何処にか、  蕃紅花色に湧きいづる      春の夜や。
中原中也 山羊の歌 青空文庫
ティアガルテンの冬木立や、オペラの春の夜の人の群や、あるいは地球の北の果の淋しい港の埠頭や、そうした背景の前に立つ佗しげな旅客の絵姿に自分のある日の片影を見出す。
寺田寅彦 厄年と etc. 青空文庫
あはれこの生あたたかい春の夜に、そよそよと潮みづながれ、生物の上にみづながれ、貝るゐの舌も、ちらちらとしてもえ哀しげなるに、とほく渚の方を見わたせば、ぬれた渚路には、腰から下のない病人の列があるいてゐる、ふらりふらりと歩いてゐる。
萩原朔太郎 月に吠える 青空文庫
ああ、それら人間の髪の毛にも、春の夜のかすみいちめんにふかくかけ、よせくる、よせくる、このしろき浪の列はさざなみです。
萩原朔太郎 月に吠える 青空文庫
作例 · 標準
昼が長くなり始めた「春の夜」は、意外と短く感じられる。
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満月が輝く「春の夜」に、静かに読書を楽しんだ。
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春の夜」は心地よい気温で、窓を開けて眠るのにちょうど良い。
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