口を入れる
くちをいれる
表現動詞-一段
標準
to throw in a suggestion
文例 · 用例
」 めの字が鯛をおろす形は、いつ見てもしみじみ可い、と評判の手つきに見惚れながら、お源が引取って口を入れる。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
これには三ところしきゃけえてねえが、きょうのふた口を入れると、しめて八人、きゅうっと抱きしめられて、つるりとなでられて、するするとしごきを抜きとられているんですよ」「そんなことをきいているんじゃねえんだよ。
— お蘭しごきの秘密 『右門捕物帖』 青空文庫
かれらから見れば蘭印を日本に独占されては困ると考え、日本から言えば何だアメリカは自分勝手のモンロー主義を振り廻しながら東亜の安定に口を入れるとは怪しからぬというわけで、多くは利害関係の戦争でありましょう。
— 石原莞爾 『最終戦争論』 青空文庫
「そりやア、肺病で去年茅ヶ崎に死んだ小説家田邊を昔棄てたと云ふ女の、母と妹だらうよ」と、義雄が不思議さうに口を入れる。
— 放浪 『泡鳴五部作』 青空文庫
」「利いた風なことをぬかすな」と、義雄は、眞面目になつて、自分の威嚴を持つて主張する主義にわけも分らず口を入れる女を叱りつけた。
— 憑き物 『泡鳴五部作』 青空文庫
「あっしの伜にとやかく口を入れる権利はあるめえ」「順序を立ててお話しなくっちゃあ何ぼ先生さまでもねえ、まあお前さん」女房はそう言って、ますます杉本にへばりついた子供に、じろりと凄い一瞥をくれた。
— 本庄陸男 『白い壁』 青空文庫
謡ひ物・語り物は固より、舞ひ・踊り何もかも、まつ暗な男の私が、こんな事に迄、口を入れるのは、口はゞつたくもあり、小恥しくもあるのですが、さう言へば、芝居話しをするにしてからが、土台あつかましいことなのですから、毒皿を舐る積りになつて、話して行きませう。
— 折口信夫 『芝居に出た名残星月夜』 青空文庫
が、その席にともすると、例の男がはいって来て、じつと尻を落ちつけて、自分達の話に口を入れる。
— 水野葉舟 『香油』 青空文庫
作例 · 標準
会議で意見が割れた時、上司が「もう少し視野を広げてはどうか」と口を入れた。
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喧嘩をしている二人の間に、友人が仲裁の口を入れた。
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