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青芝

あおしば
名詞
1
標準
文例 · 用例
午後の靜かな時など、よくその眼のさめるやうな青芝の上には、白い服をそよ風にひるがへした看護婦達の二人三人が、低い、けれど透き通るやうな聲で歌を口ずさみながら往き來してゐるのを、私は病み疲れた眼でぢつと眺めてゐる事があつた。
南部修太郎 病院の窓 青空文庫
ハイド・パークの青芝の広場に幾筋もの汗ばんだ行進隊が吸ひ寄せられて行く。
岡本かの子 英国メーデーの記 青空文庫
ハイドパークの青芝を踏まへて六つの演壇が出来てゐる。
岡本かの子 英国メーデーの記 青空文庫
だが、この広い公園の青芝に一万の人間はただの片隅だ。
岡本かの子 英国メーデーの記 青空文庫
一人が道ばたの花園の青芝の縁に杖を垂直に立てて考えることには、「ヒヤシンスはとても喫むまいが、チュリップというやつはこいつどうも煙草を喫みそうな花だ。
――朝と昼―― 巴里のキャフェ 青空文庫
西洋式の庭は海に面して広く、一面に青芝が生へ、鍵形になつた石の胸壁の正面には石段があり、桟橋があり、下には一艘の短艇が波にゆられてゐた。
北原白秋 雲母集 青空文庫
小徑については到る所青芝と糸薄が茂つて居る。
長塚節 鉛筆日抄 青空文庫
急な山の脚が海へ踏ん込む前に青芝の小山を拵へて其小山の頂近くから截斷して海へ捨てゝしまつた時に恐ろしい懸崖が出來た。
長塚節 鉛筆日抄 青空文庫