て成らない
てならない
表現形容詞
標準
unable to resist
文例 · 用例
勘次は漸く歸つた其の箭先にかういふことで自分の家でも酷く落付かない、こそつぱくて成らない心持がするので彼は足も洗はずに近所へ義理も足すからといつて出て行つた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
主人は眼を細めて、可愛いくて成らないかのようにその写真に見入っていた。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
柿田が斯の家の者に取つて、無くて成らない人のやうに思はれて行つた頃は、内儀さんの病は余程重かつた。
— 島崎藤村 『死の床』 青空文庫
其等古代の美術にある表情と線とが現に巴里の芝居の俳優の形に著しく出て来る様に、同じく自分は其れを仏蘭西の女の日常の形に見|出す気がして成らない。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
其等古代の美術にある表情と線とが現に巴里の芝居の俳優の形に著しく出て來る樣に、同じく自分は其れを佛蘭西の女の日常の形に見出す氣がして成らない。
— 與謝野晶子 『巴里の旅窓より』 青空文庫
夫はお房が可愛くて成らないという風で、「この児の頬は俺の母親さんに彷彿だ」などと言っているかと思えば、突然にお雪に向ってこんなことを言出す。
— 島崎藤村 『家(上巻)』 青空文庫
講述する耕作法その物は、かいさ詰らぬものであるが、農学士は心理的には、甚だ発達してゐて、聴いてる方では、耕作法としては何が何やら分らぬ乍ら、なんだか好いことを教へて呉れつゝあるやうに思はれてならないといふ場合である。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
その後四つ五つとなると、私は大概の玩具よりも遥かに釘だの戸車だの卦算だのを愛するやうになるのだが、それは何かうまく云へないまでも大変我乍ら好もしいことのやうに思はれてならない。
— ――世の母びと達に捧ぐ―― 『一つの境涯』 青空文庫
作例 · 標準
彼の言葉を聞くと、笑いたくて笑いたくて仕方がなかった。
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試験の結果が気になって、気になってて成らない。
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昔の思い出が蘇り、切なくて切なくてて成らなかった。
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