座式
ざしき
名詞
標準
文例 · 用例
銀座式のハイカラさが大阪では受けるのだと思ったのは、まだいい方で、たいていは外国映画のメーキャップを模倣し、エキゾチシズムとはアイシャドウを濃くして、つけ睫毛を太くすることだと考えたので、グロテスクな効果だけ残って、失敗した。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
社殿はその年の歳末になって落成したので、遷座式を行うことになった。
— 田中貢太郎 『放生津物語』 青空文庫
袂からマッチを出して摺ると、今の先きまで人が居たやうで、神殿の遷座式の時に使ふ手燭の雪洞には、蝋燭が半分ほど燃えさして、吹き消した後の暖みがありさうに見えた。
— 上司小劍 『天滿宮』 青空文庫
今度の小説は本郷座式で超ハムレット的の傑作になるはずの所御催促にて段々下落致候。
— 高浜虚子 『漱石氏と私』 青空文庫
社殿落成とともに三日間の祭典、三社権現の神官を招じて厳粛な遷座式、地神もいささかくすぐったそうな昨日に変る鄭重な取扱い、鎌倉白旗神社の楽人がわざわざ上京して特別の神楽奉納など大賑わいに、参詣者いずれも初耳の堅牢地神、一体どうした神様かと首をひねりながら拍手をパチパチ。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫
K神社の御霊代の遷座式がここで行われたのは確か年内であったと思う。
— 小山清 『その人』 青空文庫
その翌日であったか、遷座式の事に遇っての感想が、服役者の間に求められた。
— 小山清 『その人』 青空文庫