獅子っ鼻
ししっぱな
名詞
標準
pug nose
文例 · 用例
留五郎の父親も江戸では名の通った捕物師だったので、黒門町の伝七も、わが子のように可愛がって貰った縁があるところから、子分の獅子っ鼻の竹造を連れて、一夜をここに明かしたのであったが、今も今、帰ろうと立ちかけた矢先に、聞き捨てならぬ珍しい話だった。
— 黒門町伝七捕物帳 『乳を刺す』 青空文庫
おいらア、あわて者にゃ慣れてるから、ひとつ、今のつづきを聞かして貰おうじゃねえか」「冗談じゃありやせんぜ」 と獅子っ鼻の竹が首を振った。
— 黒門町伝七捕物帳 『乳を刺す』 青空文庫
きっとあっしの鼻が、お役に立つことがありやすぜ」 獅子っ鼻の竹は、こう云ってからすそをくるりと捲った。
— 黒門町伝七捕物帳 『乳を刺す』 青空文庫
おい竹」「へい」「おめえは……」 伝七のささやく声に、大きくうなずいた獅子っ鼻の竹は、ぱッと表へ飛び出して行った。
— 黒門町伝七捕物帳 『乳を刺す』 青空文庫
親分、ま、待っておくんなせえ」 梅窓院通りから、百人町へ足を速めて行く伝七は、獅子っ鼻の竹を、いい加減にあしらいながら、何か思案に耽っている様子だった。
— 黒門町伝七捕物帳 『乳を刺す』 青空文庫
眉は歪み、眼はくぼみ、獅子っ鼻に口は大きく額部が抜け上って乱杭歯、般若の面のような顔がひとつ。
— 林不忘 『煩悩秘文書』 青空文庫
「ありましたよ、親分、主のない小舟が一|艘、小屋の後ろに繋ぎっ放しで――」 少し獅子っ鼻が蠢きます。
— 歎きの菩薩 『銭形平次捕物控』 青空文庫
「ね、親分、あの下手人は玉紫とかいう花魁の幽霊なんですかい」 とガラッ八、少し獅子っ鼻がキナ臭くうごめきます。
— 雪の精 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
彼は愛嬌のある獅子っ鼻をピクピクさせながら、美味しそうな料理の匂いを嗅いだ。
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「自分ではこの獅子っ鼻がコンプレックスだったけど、君は可愛いと言ってくれるんだね」
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獅子っ鼻の似合う恰幅の良い店主が、威勢の良い声で客を迎え入れている。
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