我が儘勝手
わがままかって
名詞
標準
文例 · 用例
昨日わが願ひしことを皆忘れ今日の願ひに添ひ給へ神 我が儘勝手な願ひであつて、恋愛の本質亦然り、それを歌ふ抒情詩の内容も同じやうなものであらう。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
死ぬまで貧乏で、わがまま勝手な画ばかり描いて、世の中の人みんなに嘲笑せられて、けれども平気で誰にも頭を下げず、たまには好きなお酒を飲んで一生、俗世間に汚されずに過して行くお方だとばかり思って居りました。
— 太宰治 『きりぎりす』 青空文庫
わがまま勝手の検束をやらかしてさ。
— 太宰治 『故郷』 青空文庫
これは父が幼い時から養子となって、すべてを養父の前に控え目にしなければならなかったのに反し私は父母の寵児としてわがまま勝手にふるまって育った勢ではないかと思う。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
それにまだ、もう一つ、今まで一年間そのために苦しんだということが、まるで無視されて、ただ私一人のわがまま勝手から、そのような無情な真似をすると思われるのは、私にとってはどう考えても残念でたまりませんでした。
— 伊藤野枝 『「別居」について』 青空文庫
日本も中古時代には、織田氏のように、足利義昭公をおしのけ、わがまま勝手なふるまいをしたけれども、その威勢が強かったために、逆賊の名を残さなかった。
— 誰が日本民族の主人であるか 『天皇』 青空文庫
あせらずに気をゆったりもって、できるだけわがまま勝手にしていればなおるものなんです。
— 山本周五郎 『おばな沢』 青空文庫
そうなると、こっちもわがまま勝手なまねばかりはしていられず、しぜん自分たちのなすべきことをすすんでやるようになり、いつかしら無理なしに、それぞれの持場がきまった。
— 山本周五郎 『さぶ』 青空文庫