蓑虫
みのむし異読 ミノムシ
名詞
標準
bagworm
文例 · 用例
もちろん貝がらだけでなく生きた貝で、箱の中へ草といっしょに入れてやるとその草の葉末を蓑虫かなんぞのようにのろのろはい歩いた。
— 寺田寅彦 『物売りの声』 青空文庫
――相棒の肩も広い、年紀も少し少いのは、早や支度をして、駕籠の荷棒を、えッしと担ぎ、片手に――はじめて視た――絵で知ったほぼ想像のつく大きな蓑虫を提げて出て来たのである。
— 泉鏡花 『栃の実』 青空文庫
――水上の奥になるほど、樹の枝に、茅葺の屋根が掛って、蓑虫が塒したような小家がちの、それも三つが二つ、やがて一つ、窓の明も射さず、水を離れた夕炊の煙ばかり、細く沖で救を呼ぶ白旗のように、風のまにまに打靡く。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
蓑虫がぶらりとさがつてゐる、蓑虫よ、殼の中は平安だらう、人間の私は虫のお前をうらやむよ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
ちちろと歎く蓑虫も、蛍の尻もみな幽けし、なまじ寝鳥の寝もやらぬ春のこころの愁はしさよ。
— 北原白秋 『観相の秋』 青空文庫
ちちろと歎く蓑虫も、蛍の尻もみな幽けし。
— 北原白秋 『第二真珠抄』 青空文庫
「転べ転べ」 所司代の役人達は手にした鉄棒で、蓑虫のように頭ばかり出したその人俵の胴中をびしびしと叩いた。
— 田中貢太郎 『切支丹転び』 青空文庫
――膚も衣もうつくしく蓑虫がぶらりと雲から下つたやうな女ばかりで、他に何も見えなかつた。
— 泉鏡花 『妖魔の辻占』 青空文庫
作例 · 標準
秋になると、庭の木に蓑虫の巣が見られる。
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蓑虫は、葉っぱや小枝で器用な巣を作る。
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子供の頃、蓑虫を捕まえて観察するのが好きだった。
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