御下げ髪
おさげがみ
名詞
標準
文例 · 用例
雪はちらちら降るその中を熊本連隊十三隊第一大隊日を定め陸軍繰出す熊本城を数万の弾丸飛越えて吾兵各所に進撃す と、いう唄を唄いながら、御下げ髪に白鉢巻、刀を抜いて踊るのに惚れたのだから、その頃から、ファッショだったのであろう。
— 直木三十五 『死までを語る』 青空文庫
お下げ髪もあれば束髪もある。
— 九鬼周造 『祇園の枝垂桜』 青空文庫
ぼくは別れて、後ろの席から、あなたの、お下げ髪と、内田さんの赤いベレエ帽が、時々、動くのを見ていたことだけ憶えています。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
お下げ髪をたらして、しっぽを赤い布で結わえたナターシャがまるで心配そうな細い声でいった。
— 宮本百合子 『ピムキン、でかした!』 青空文庫
すぐ彼女たちの可愛らしいお下げ髪が目に止った。
— 堀辰雄 『木の十字架』 青空文庫
私はそういうお下げ髪の少女たちの後姿にいつまでも目をそそいでいたが、そのうち何気なく、立原の形見の一つである、パスカル少年のうたったドビュッシイの歌なぞを胸に浮ばせていた。
— 堀辰雄 『木の十字架』 青空文庫
アマーリアがちょっとにらみさえすれば、お下げ髪をしてリボンをつけているあのちっぽけなペーピーなんか、すぐ部屋から追い出してしまうでしょう。
— DAS SCHLOSS 『城』 青空文庫
礒田先生は老先生で、女生徒達のお下げ髪を結び合せたりする。
— 外村繁 『澪標』 青空文庫