落ち落ち
おちおち異読 オチオチ
副詞
標準
quietly
文例 · 用例
木の葉落ち落ちて森寂に、風留むで肅殺の氣の充つる處、枝は朱槍を横へ、薄は白劍を伏せ、徑は漆弓を潛め、霜は鏃を研ぐ。
— 泉鏡花 『月令十二態』 青空文庫
昼寝をしたせいばかりではない、山登りが近づくと、いつもの癖だが、居ても立ってもいられなくなって、夜は落ち落ち寝つかれない、いろんな夢を見て、びっくりして飛び起きるのは毎晩のことだ。
— 辻村伊助 『スウィス日記』 青空文庫
じっとしてさえ居れば、別に痛みもなし、山登りの疲れも手伝って、夜は静かな寝室に落ち落ちと眠った、病室は非常に閑静でいい。
— 辻村伊助 『スウィス日記』 青空文庫
すると彼女は、二三度空中からもんどり打って、網の上に落ち落ちしたあとではあったが、一日で、数丈の空のブランコからブランコへと飛び移る軽業を習い覚えてしまった。
— 江戸川乱歩 『江川蘭子』 青空文庫
一昼夜に五、六回の噴出を、色々な器械を使って観測するのであるが、一回の噴出に約二時間もかかる上に噴出前の準備があり噴出後の始末もあるので、夜もおちおち安眠は出来なかった。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
女房と娘とはしっかり抱き合ったままで、夜のあけるまでおちおち睡られなかった。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
庄太の女房もゆうべはおちおち眠らなかった。
— 鬼娘 『半七捕物帳』 青空文庫
しかし実際僕も一種の不安を抱いているので、その晩もおちおち眠らないで注意していたが、隣り座敷ではなんの声も聞こえなかった。
— 岡本綺堂 『河鹿』 青空文庫
作例 · 標準
例句