槍大
やりだい
名詞
標準
文例 · 用例
槍大剣は持ちませんが、平常、町役の一人に挙げられておりますので、こんな時こそ堺港の文化と、ここに住む町人お百姓たちの安全を計らなければ、日頃の信望に申しわけがないと、日々夜々、心配しておりまする」「口だけだろう。
— 第三分冊 『新書太閤記』 青空文庫
即ち常樂院は自ら家老となり赤川大膳と稱し、其他南部權太夫、本多源右衛門の兩人を用人となし或は番頭、旗奉行、槍大將又は大目附、町奉行、勘定奉行、小納戸役、近習、使番抔種々役々を申付しもの數十人に及び、次第に世間へも聞え、終に浪人本多儀左衛門の口より洩れて惡事露顯に及び一同逮捕せられて刑に處せられたり。
— 尾佐竹猛校訂 『大岡政談』 青空文庫
幕末の人、大和五條の森田節齋の一詩に、長槍大劍非我事|把毫|欲報聖明君 と云ふのがあるが、その節齋が、中川親王へ上せた書の中に、殉國之具は、獨り刀劍のみと爲さず文筆も亦、殉國の具たり といふ一節がある。
— 吉川英治 『折々の記』 青空文庫
新保宿にある武田の本営では入り口に柵を結いめぐらし、鎗大砲を備え、三百人の銃手がおのおの火繩を消し、一礼してこの甚七郎を迎え入れた。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫