燔
燔
名詞
標準
文例 · 用例
そしてその家庭は夫婦兄弟姉妹相和して平和|漲るの状態にあり、殊にヨブがその子の教育において誤らず、祭壇を設け自ら祭司の職を取りて子女の赦罪のため燔祭を献ぐる如き、すべてが完全の状態であった。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
◯さてエリパズらは命ぜられし如く燔祭を献げ、エホバはヨブを嘉納るるに至った。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
ヱホバ言ひたまひけるは、 汝の愛する独子、すなはちイサクを携へ行き、かしこの山の頂きに於て、イサクを燔祭として献ぐべし。
— 太宰治 『父』 青空文庫
アブラハム、朝つとに起きて、その驢馬に鞍を置き、愛するひとりごイサクを乗せ、神のおのれに示したまへる山の麓にいたり、イサクを驢馬よりおろし、すなはち燔祭の柴薪をイサクに背負はせ、われはその手に火と刀を執りて、二人ともに山をのぼれり。
— 太宰治 『父』 青空文庫
まして軍隊の精神は麪麭を燔くやうに急造し得るものでは無い。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
程子(中国・北宋時代の儒学者、兄が程祀燔柴の様な、「浄め祭る(※祀)をもって儒教における宇宙の最高神(昊天上帝)を祀る」『周礼(春官・大宗伯)』と云うのもある。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
「柴の上に玉帛や生贄などをのせて焼く儀式(燔柴)をもって天を祭る」『爾雅』と云うものもあり、およそこれ等の事は、各国|各教に似ているものが有る。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
園は読みなれた詩集を燔牲のごとくに機械室の梁の上に残したまま、足場の悪い階子段を静かに下りた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫