靴一足
くついっそく
名詞
標準
pair of shoes
文例 · 用例
漁師の子は遁れて靴工の宅に入り仔細を明かし、踵を前に指を後にした靴一足を拵えもらい、穿って村を出るに高い牆で取り廻らして踰ゆる事ならぬから、やむをえず水|竇中から出た。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
イギリス製の靴一足を買う金で、日本製の靴と帽子と服まで買える。
— 横光利一 『欧洲紀行』 青空文庫
國の方で語學の教師がつとまるほど外國の言葉に親しんだ人でも、一歩海の外へ身を置いた時は、靴一足注文するにもまごつくものだとの話なぞが出たことを覺えてゐる。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫
女靴一足二十円 二十円と価のきまった女靴は、靴屋に云わせれば冬物なんかお穿けになるようなものは出来ますまい、という話である。
— 宮本百合子 『女性週評』 青空文庫
それに、たとえ服一枚靴一足にしろ、死んでゆくと決定した女――もっとも女自身は知らないが、人間は多くの場合自分の死期を知らないものだから、これは無理もない――その女の身についているものは、なんによらず一切|合切もらうことにしておいて、いっこう差閊えない。
— 牧逸馬 『浴槽の花嫁』 青空文庫
ついに船員に二百ドルの月給が支給されたが、金鉱夫になるとらくに一日三十ドルになった(もっとも物価の方も、たとえば茶、珈琲、砂糖が一ポンド四ドル、靴一足四十五ドル、肝心な金掘道具の鶴嘴やショベルが五ドルから十五ドル、という有様だった)。
— 服部之総 『汽船が太平洋を横断するまで』 青空文庫
鶏卵一個四十銭、鶏一羽十二円、牛乳一合六十銭、靴一足三十円というにいたりては、なにびとも驚かざるなし。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
富井のうちのぐるり一帯には噂話ばかり横行していて、しかも小枝たちの日常生活には、子供のゴム長靴一足現れるではなかった。
— 宮本百合子 『播州平野』 青空文庫
作例 · 標準
新しい靴一足を買うだけで、気分が晴れやかになることがある。
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この季節にぴったりの、おしゃれな靴一足を見つけた。
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プレゼントで靴一足をもらったが、サイズが合わなかった。
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