払込
はらいこみ
名詞
標準
文例 · 用例
それから僕と客の間に二三の問答があって、とど僕が狩野法眼元信の幅を六百円ただし月賦十円払込の事で売渡す」「タイムスの百科全書見たようですね」「タイムスはたしかだが、僕のはすこぶる不慥だよ。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
をすすめて、金を払込ませて、受取を渡す……とは表面で、金は本物、受取は偽ものである。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
前の細君だってまだ全額|払込にはなっていないんだのに、また次のが、これが月賦だ。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
一軒はもう敷金と家賃を払込んで置いた。
— 海野十三 『海野十三敗戦日記』 青空文庫
この際、払込金の一部を低利で貸してもらおうと思って川原に交渉を頼んだのだったが、それが最高百円ではすっかり予想を裏切ってしまった。
— 海野十三 『幸運の黒子』 青空文庫
払込は二月十六日にして居ります。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
富士アイスの新株払込みに充当するためである。
— 清澤洌 『暗黒日記』 青空文庫
万一、年六分の配当が出来なかったら、政府はわれわれから取った所得税其の他の内から金を出して、少なくとも払込金額の六分に届くだけの配当保証を十五年間でも二十五年間でも引き受ける、というのである。
— 戸坂潤 『現代日本の思想対立』 青空文庫