外底
がいてい
名詞
標準
文例 · 用例
石は半ば土に埋ってるように見えたが、案外底が平らで、実は地面にのっかってるだけだった。
— 豊島与志雄 『古井戸』 青空文庫
生真面目のやうで案外底意地の悪いところもある紅庵だから、神妙に言ひ訳するやうな顔をして実は冷やかし半分の気持が腹の底にあるのかも知れぬが、それはそれとしておいて、このうつかりした言葉の中には紅庵のほんとの気持が隠されてゐるのではあるまいかと伊東伴作は考へた。
— 坂口安吾 『雨宮紅庵』 青空文庫
「そういえば、親父の梶四郎兵衛も殺されたんだそうですね」「それで腐っているんだよ、――これは思いの外底の深い事かも知れない」「あの梶四郎兵衛という浪人者は、――敵持ちだということですよ」「何だと、八」「女敵討だね。
— 欄干の死骸 『銭形平次捕物控』 青空文庫