船板
ふないた
名詞
標準
(ship or shipbuilding) timber or plank
文例 · 用例
「家は腰高の塗骨障子を境にして居間と台所との二間のみなれど竹の濡縁の外には聊かなる小庭ありと覚しく、手水鉢のほとりより竹の板目には蔦をからませ、高く釣りたる棚の上には植木鉢を置きたるに、猶表側の見付を見れば入口の庇、戸袋、板目なぞも狭き処を皆それぞれに意匠して網代、船板、洒竹などを用ゐ云々」。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
ちょっとした庭を控えて、庭と桑畑との境の船板塀には、宿の三毛が来てよく昼眠をする。
— 寺田寅彦 『嵐』 青空文庫
柱は竹を堀り立てたばかり、屋根は骨ばかりの障子に荒莚をかけたままで、人の住むとも思われぬが、内を覗いてみると、船板を並べた上に、破れ蒲団がころがっている。
— 寺田寅彦 『嵐』 青空文庫
船板をつぎ合はして懸けた橋の急に低くなつたやうに見ゆるのは水面の高くなつたので、川楊は半ば水に沈んで居る。
— 國木田獨歩 『少年の悲哀』 青空文庫
船板をつぎ合わしてかけた橋の急に低くなったように見ゆるのは水面の高くなったので、川やなぎは半ば水に沈んでいる。
— 国木田独歩 『少年の悲哀』 青空文庫
殊勝のおん事、おん事と、心ばかり默禮しつゝ、私たちは、むかし蘆間を渡せし船板――鐵の平久橋を渡る。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
四辺に似ない大構えの空屋に、――二間ばかりの船板塀が水のぬるんだ堰に見えて、その前に、お玉杓子の推競で群る状に、大勢|小児が集っていた。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
一面藤の花に、蝶々まで同じ絵を彩った一張の紙幕を、船板塀の木戸口に渡して掛けた。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
作例 · 標準
船大工は、丈夫な船板を選び出し、丁寧に組み上げて船体を作っていく。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
嵐で破損した船の修理のため、急いで新しい船板を調達する必要があった。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
使い古された船板には、長年の航海の歴史が刻み込まれているようだった。
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