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老母

ろうぼ
名詞
1
標準
old mother
文例 · 用例
淋しそうな老母の顔も見える。
寺田寅彦 まじょりか皿 青空文庫
黒い冠木門の両開き戸をあけるとすぐ玄関で案内を乞うと右脇にある台所で何かしていた老母らしきが出て来た。
寺田寅彦 根岸庵を訪う記 青空文庫
大丈夫だから」 老母の眼からは、涙が落ちた。
葉山嘉樹 生爪を剥ぐ 青空文庫
夫婦して小さな躄車のようなものに病人らしい老母を載せて引いて行く、病人が塵埃で真黒になった顔を俯向けている。
寺田寅彦 震災日記より 青空文庫
老母が縁もゆかりもない人間を拾って来て、不服らしいところもあった。
岡本かの子 老妓抄 青空文庫
その背後に立っていたのは、この未亡人の二人の娘で、とうに他家に嫁いで二人ともに数人の子供の母となっているのであるが、その二人が何か小声で話しながら前に腰かけている老母の鬢の毛のほつれをかわるがわるとりあげて繕ってやっている。
寺田寅彦 雑記帳より(2) 青空文庫
つい先刻までは悲しみと疲れとにやつれ果てていた老母の顔が、さも嬉しそうに、今まで見たことのないほど嬉しそうにかがやいて見えるのであった。
寺田寅彦 雑記帳より(2) 青空文庫
予が半生の家庭が常に変則の軌道を歩したと云うも、一は眼病で廃学した故と生先短き親を持った故とである、殊に予の母は後妻として父の家に嫁がれ予の外に兄一人あるのみで、然かも最もおそき子であるから吾等兄弟が物覚のついた時分には老母の髪は半分白かった。
伊藤左千夫 家庭小言 青空文庫
作例 · 標準
彼は週末ごとに実家へ帰り、一人暮らしの老母の様子を見に行っている。
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手紙の最後は、いつも故郷の老母の健康を気遣う言葉で締めくくられていた。
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老母が丹精込めて送ってくれた手作りの梅干しは、何よりのご馳走だ。
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