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鰐足

わにあし
名詞
1
標準
文例 · 用例
著ている燕尾服が熊の毛色そのままで、袖も長ければズボンも長く、おまけに鰐足でドタバタと外輪に歩いて始終、他人の足を踏んづけるのだから、いよいよ熊そっくりということになる。
または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 死せる魂 青空文庫
」 悄然として呟く紺背広の技師の一歩前で、これはまた溌剌とした栖方の坂路を降りていく鰐足が、ゆるんだ小田原提灯の巻ゲートル姿で泛んで来る。
横光利一 微笑 青空文庫
辷らぬように彼は両手を大きく拡げ、鰐足になって、ゆっくり歩くうち妙におおらかな気持ちを覚え、枯松葉を焚く匂いがどこからか掠みとおって来ると、それがまた奥山の匂いとなり一層胸が緊った。
横光利一 旅愁 青空文庫
」 矢代はそうひとりぼそぼそと呟きながら、光りに射し返った金色の波の上を鰐足でまた渡っていった。
横光利一 旅愁 青空文庫
それに娘が何か答えると、老人は鰐足のままあたりを見廻した。
横光利一 旅愁 青空文庫
足の構えは、鰐足になった。
三上於菟吉 雪之丞変化 青空文庫