追福
ついふく
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
memorial service
文例 · 用例
復讐の同盟に加わることを避けて、先君の追福と陰徳とに余生を送った大野九郎兵衛は、不忠なる元禄武士の一人として浄瑠璃の作者にまで筆誅されてしまった。
— 岡本綺堂 『磯部の若葉』 青空文庫
又木の菩提追福のためにこの金を潔く女共へ呉れてしまおう……というので仕事の休み序に柳町に押上り、あらん限りの太平楽を並べて瞬く間に残金を成仏させて帰った。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
文帝、すなわち天下に勅し、毎人一銭を出して武帝の追福を修めたそうだ(『法苑珠林』九四)。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
二月の四日が丁度父の亡くなつた日で、父を追福するためもあつてか、早苗は此日に赤ん坊の父親の笹原と會ふことに約束がきまつた。
— 林芙美子 『風媒』 青空文庫
追ひ書き その五迢空昭和二十七年一月三十日、硫黄島戦死者追福の為、かの島に渡つた、旧海軍大佐和智氏の一行と別に、同じ日上陸した朝日・読売・毎日の新聞記者の中、朝日の飛行班に、短冊を托してその東海岸の沙中に埋めてもらふ。
— 追ひ書き 『鵠が音』 青空文庫
追福のために刻んだのだ。
— ――予言僧日蓮―― 『学生と先哲』 青空文庫
この病の不幸の素因をよく知っていますので、癩で滅びた人々の追福のために、安南フェイフォの日本人町へ、死ぬまでかかっても、天主堂を建てるつもりでいます」 助左衛門が安南にいるとわかった以上、一日も早くそちらへ行きたい。
— 久生十蘭 『呂宋の壺』 青空文庫
追福のひそかな営みをお祭にし、愚にもつかない美辞麗句式の弔辞をながながと読みあげ、〈何々君ノ霊ヨ、来タリウケヨ〉などと受領を強要する世俗的な慰霊祭の真似をするなんて、もし魂に顔があるなら、シゴイさんも満寿子さんもさぞたましいの顔をしかめることだろう。
— 久生十蘭 『だいこん』 青空文庫
作例 · 標準
亡くなった祖母のために、親族が集まって追福の法要を営んだ。
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「どうかあの世で安らかに」と、故人の冥福を祈って追福の写経を行う。
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震災の犠牲者を追福するために、海岸沿いで多くの灯籠が流された。
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