茶盆
ちゃぼん
名詞
標準
tea tray
文例 · 用例
」 と云って、ほろりとして、手を挙げて茶盆を頂いて出て行く。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
解剖臺==其は角の丸い長方形の大きな茶盆のやうな形をして、ツル/\した。
— 三島霜川 『解剖室』 青空文庫
しかし開かない前にすぐ胸が重苦しくなって、いやな顔をしてちょっとそのまま茶盆の隅においてみたりした。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
そこで茶の好きな人は玉露など入れて、茶盆を傍に置いて茶を飲んでいても、相手が二段引きの鯛ですから、慣れてくればしずかに茶碗を下に置いて、そうして釣っていられる。
— 幸田露伴 『幻談』 青空文庫
ここの細君は今はもう暗雲を一掃されてしまって、そこは女だ、ただもう喜びと安心とを心配の代りに得て、大風の吹いた後の心持で、主客の間の茶盆の位置をちょっと直しながら、軽く頭を下げて、「イエもう、業の上の工夫に惚げていたと解りますれば何のこともございません。
— 幸田露伴 『鵞鳥』 青空文庫
……焚つけを入れて、炭を継いで、土瓶を掛けて、茶盆を並べて、それから、扇子ではたはたと焜炉の火口を煽ぎはじめた。
— 泉鏡花 『二、三羽――十二、三羽』 青空文庫
もの音がしていたが、すぐその一枚の扉から、七十八の祖母が、茶盆に何か載せて出た。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
紫たんの角の茶盆の上には幾個の茶碗を俯伏せて、菓子を装りたる皿をも置けり。
— 泉鏡花 『琵琶伝』 青空文庫
作例 · 標準
客人が来たので、お茶とお菓子を茶盆に乗せて運んだ。
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食事が終わると、母は茶盆を使って食器を台所へ下げた。
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このアンティークの茶盆は、祖母から受け継いだ大切な品だ。
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