天下晴れて
てんかはれて
副詞
標準
right and proper
文例 · 用例
さりながら、さりながら、「立花さん、これが貴下の望じゃないの、天下晴れて私とこの四阿で、あの時分九時半から毎晩のように遊びましたね。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
足許の明るい内に、さらけ出してお謝罪をしろと、居丈高に詰寄れば、「こりゃ可笑い、お政府に税を差上げて、天下晴れての宿屋なら、他人の妻でも妾でも、泊めてはならぬ道理は無い。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
天下晴れて、財布の紐を外すやら、胴巻を解くやらして、賭博をはじめますと、お船頭が黙ってはおりませぬ。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
芝居の仕草や、浄瑠璃のリズムに伴い、「天下晴れての夫婦」などと若い水々しい男女の恋愛の結末の一場面のくぐりをつける時に、たった一つ位い此の言葉を使うのは、世話に砕けたなまめかしさを感じて宜いと彼女は思う。
— 岡本かの子 『かの女の朝』 青空文庫
こんど二階借りをやめて一戸構え、ちゃんとした商売をするようになれば、柳吉の父親もえらい女だと褒めてくれ、天下晴れて夫婦になれるだろうとはげみを出した。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
」 次郎がきくと、君枝は、「さあ、それですがな……」 と、力を入れて、「――お父さんの生きてるうちに天下晴れてと思てはったのに、到頭|一昨年の暮に死んでしまいはって……。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
見張りの眼を巧みに潜ってきた銀之丞が、閉め切った本堂の雨戸の隙間からチラチラ洩れる火影を窺いてみると、正しく天下晴れての袁彦道の真盛り。
— 夢野久作 『名娼満月』 青空文庫
こんど二階借りをやめて一戸構え、ちゃんとした商売をするようになれば、柳吉の父親もえらい女だと褒めてくれ、天下晴れての夫婦になれるだろうとはげみを出した。
— 織田作之助 『夫婦善哉』 青空文庫
作例 · 標準
二人は親の許しを得て、天下晴れて夫婦として新しい生活を始めることになった。
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疑いが晴れた彼は、天下晴れて元の職場に復職することが認められた。
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「これで天下晴れて自由の身だ。これからは自分の好きな道を進むよ。」
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