様此
ようこれ
名詞
標準
文例 · 用例
それが三月三日に祭日を定めることになつたのは、大宮之※祭りと同様此偶神を対象として、この日の儀礼を行うた家々の民間祭祀から、出てゐるものではなからうか。
— 折口信夫 『雛祭りの話』 青空文庫
封きりは坐つてやつたが、何様此方がよい。
— 折口信夫 『封印切漫評』 青空文庫
先生御無事ならば、直様此方へ帰って来る。
— 江見水蔭 『死剣と生縄』 青空文庫
何様此れは一行の主とでもいいそうな、たしかに華族の若殿様だ。
— 徳冨蘆花 『漁師の娘』 青空文庫
さア惣吉力一ぺえ押せよ」 惣「母様此処な処かえ」 母「もっとこっち」 惣「もっと塩梅が悪くなると困るよう、しっかりしてよう、多助|爺やアを連れて来ると宜かった」 と可愛らしい紅葉の様な手を出して母の看病をして、此処を押せと云われて押しても力が足りません。
— 三遊亭圓朝 『真景累ヶ淵』 青空文庫
兄様此金五円は少しにても学資のたしにしてください。
— 死線を越えて 『死線を越えて』 青空文庫
……恁那事おまはんの前で云ふと怒るかも知らんけど……まア栄一様此処より二階へでも行かんで、今日は皆学校へなり外へなり出て留守ぢやからない、まア二階へでもお出でなはれ……』『エ、有難う』と黙つて急な小さい段梯子を上つて叔母について行く。
— 死線を越えて 『死線を越えて』 青空文庫
「貴樣此頃駄目ぢやないか」と蓬亭は十風に言つて「山僧の方が大分旨いぞ」と一々三藏の句を批評する。
— 高濱虚子 『俳諧師』 青空文庫