女親
おんなおや
名詞
標準
mother
文例 · 用例
だが親は男親か女親か認識しなかった。
— 岡本かの子 『伯林の落葉』 青空文庫
またそれが男親と女親との愛の表現の違いのようでもあります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
子供、子守、女親、一軒の主人、いろいろの人達がいろいろの顔付をして、ぞろぞろと後から跟いて行く。
— 平出修 『夜烏』 青空文庫
女親は甘いからあんな子息が出来たといわれても、御先祖へ相済まんことです。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
なにしろ父の死後女親一人で育てたものでございますから、万事行き届かぬ勝ちでございまして」 夫人の整った美しい顔に憐れみを乞うような縋りつき度いような功利的な表情が浮んで、夫人の顔にはじめて生気を帯ばした。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
「あの子は相変らず身体は小さい方でしょうか」 するとK・S氏は、やっぱり女親は女親だという風に見やって「ご心配なさるな。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
これより上へは立てないので、ここまで連れて来た女親が、わりのう預けて行ったものらしい……敢て預けて行ったと言いたい。
— 泉鏡花 『二、三羽――十二、三羽』 青空文庫
高島田に花笄の、盛装した嫁入姿の窈窕たる淑女が、その嫁御寮に似もつかぬ、卑しげな慳のある女親まじりに、七八人の附添とともに、深谷駅から同じ室に乗組んで、御寮はちょうど私たちの真向うの席に就いた。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫