年老
としおい
名詞頻度ランク #20158 · 青空 0 例
標準
old person
文例 · 用例
我れまさに年老いて家郷なく妻子離散して孤獨なりいかんぞまた漂泊の悔を知らむ。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
竹村君は郷里に年老いた貧しい母を残してある事を想い出したのである。
— 寺田寅彦 『まじょりか皿』 青空文庫
自分はこの事を考えると、何よりも年老いた父に気の毒だ。
— 寺田寅彦 『枯菊の影』 青空文庫
散々あぶく銭を男たちから絞って、好き放題なことをした商売女が、年老いて良心への償いのため、誰でもこんなことはしたいのだろう。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
するとしばらくたってから、年老った女の人が、どこか工合が悪いやうにそろそろと出て来て何か用かと口の中で云ひました。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
田舎のどこの小さな町でも、商人は店先で算盤を弾きながら、終日白っぽい往来を見て暮しているし、官吏は役所の中で煙草を吸い、昼飯の菜のことなど考えながら、来る日も来る日も同じように、味気ない単調な日を暮しながら、次第に年老いて行く人生を眺めている。
— 散文詩風な小説 『猫町』 青空文庫
(年老いた「歎きの女」が若い死者を案内するところの「歎きの國」は、はつきり埃及として考へられるべきではなくして、單に死の意識の沙漠のごとき明るみのなかへのナイル地方の反映として考へられるべきでありますが。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『ドゥイノ悲歌』 青空文庫
そうして、若い娘と若い男二人がその奇抜な新宅の設備にかかっている間に、年老った方の男一人は客車の屋根の片端に坐り込んで手風琴を鳴らしながら呑気そうな歌を唄う。
— 寺田寅彦 『鴉と唱歌』 青空文庫
作例 · 標準
公園のベンチで仲良く日向ぼっこをする年老たちの姿を見て、平和な昼下がりを感じた。
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人生の荒波を乗り越えてきた年老の知恵は、時にどんな哲学書よりも深く心に響く。
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「わしもすっかり年老になったものだ」と、祖父は目を細めて孫の成人を喜んだ。
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