葛布
くずふ
名詞
標準
cloth made from kudzu (Japanese arrowroot) fiber (fibre)
文例 · 用例
雅潔なる座敷の飾りに居心落付かず、見じと思えど四方の見らるるに、葛布にて張りたる襖しとやかに明きて清げなる小女茶を運び出でたり。
— 饗庭篁村 『良夜』 青空文庫
よき母でありたき願ひ夜半の冬 せん女極月や婢やさしく己が幸 同 何らの技巧もなく、松の樹の如き性格の一面に優しさをしみ出させ、母が手わざの葛布をそめて着たりけり せん女わが編みて古手袋となりにけり 同 この二句浮華軽佻ならぬ性格を確りと出している。
— 杉田久女 『大正女流俳句の近代的特色』 青空文庫
せん女氏は大正女流中の年長者、墨絵の如く葛布の如き手ざわりの句風である。
— 杉田久女 『大正女流俳句の近代的特色』 青空文庫
貯えて置いても入用がないから、その金で葛布を買って、すぐ都へいくなら、すこしはもうけがあるだろう。
— 蒲松齢 『王成』 青空文庫
王成は老婆の言葉に従って、老婆から金をもらい、その金で五十余端の葛布を買って帰って来た。
— 蒲松齢 『王成』 青空文庫
そして北京に近くなって人の噂を聞くと、葛布の価があがったというので、心のうちに喜んで北京へ入って旅館へいった。
— 蒲松齢 『王成』 青空文庫
それは南方との交通が始まったばかりの時で、葛布が来てもたくさん来なかったうえに、市中の富豪で買う者がたくさんあったので、価が非常にあがって平生と較べて三倍ほどになっていた。
— 蒲松齢 『王成』 青空文庫
それが王成の着く前日になってたくさん着荷があったので、価が急にさがって、後から葛布を持って来た者は皆失望していた。
— 蒲松齢 『王成』 青空文庫
作例 · 標準
昔の日本では、葛布を使った衣類が作られていた。
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葛布は独特の風合いがあり、夏の着物によく使われた。
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博物館で、貴重な葛布の展示を見た。
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ウィキペディア
葛布(くずふ、くずぬの、かっぷ)とは、クズ(葛)の繊維を紡いだ糸からつくられる織物である。
出典: 葛布 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0