左肩
ひだりかた
名詞頻度ランク #28175 · 青空 107 例
標準
left shoulder
文例 · 用例
彼はそれを防ぐように左肩を高く持上げ鼻の先に汗を掻いた。
— 岡本かの子 『売春婦リゼット』 青空文庫
それは昭和十一年建てられた当時、墨の色もはっきりと読取られたものであるが、軟かい石の性質のためか僅か五年の間に墨は風雨に洗い落され、碑石は風化して左肩からはすかいに亀裂がいり、刻みこまれた字は読み難いほど石がところどころ削げ落ちている。
— 黒島傳治 『短命長命』 青空文庫
小柄でいながら確りした肉付の背中を持っていて、稍々左肩を聳やかし、細そりした頸から顔をうつ向き加減に前へ少し乗り出させながら、とっとと歩いて行く。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
」 その前から父と新吉とのはなしを困惑と好奇心で顔を赧らめながら聴いていたカテリイヌは父の振り向いた顔に強いられて少し浮腰のまゝ、気まり悪るげに左肩へ首をすぼめて、一たん逃腰になったが、父親ののがさない命令に急激な決心を極めた。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
」 新吉はちょっと左肩をよじって不平の表情をしてみたが名優サッシャ・ギトリーの早口なオペレットの台詞を真似て、――マダムの言いつけとあらば、なんのいなやを申しましょうや。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
人間はへこたれたらあかんぜ」 これは半分君枝にもきかせ、そして、天びんを左肩へ置きかえると、「えーうどんの玉ア……」 やがて、声も姿もちいさくなった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
又、歐洲一汎に鹽をこぼすを凶兆とし、之を厭せんとて、鹽扱ふに必ず先づ左肩上に少許の鹽を撒過す(M. R. Cox,‘An Introduction to Folk-lore, 1895, p. 10)。
— 南方熊楠 『鹽に關する迷信』 青空文庫
そのままに専と思入るのみなりし貫一も、漸く悩く覚えて身動ぐとともに、この文殻の埓無き様を見て、やや慌てたりげに左肩より垂れたるを取りて二つに引裂きつ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
作例 · 標準
重い荷物を運んだせいで、左肩がひどく凝ってしまった。
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彼は友人の左肩をポンと叩き、励ましの言葉をかけた。
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寒さで身をすくめ、彼はコートの襟を左肩まで引き上げた。
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