酢漿
かたばみ
名詞
標準
文例 · 用例
苜蓿によく似た葉で、淡紅色の可愛らしい花をもつ花酢漿も京都にはよく見かける。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
鹿は酔い潰れた若者たちの間を漫歩しながら酢漿草の葉を食べた。
— 横光利一 『日輪』 青空文庫
彼の病原を洞察した宿禰は、蚯蚓と、酢漿草と、童女の経水とを混ぜ合せた液汁を長羅に飲ませるために苦心した。
— 横光利一 『日輪』 青空文庫
大使館に起居していられるせいであろう、薄茶色の背広に、酢漿草模様のネクタイを着けて、美しい頬には穏やかな片笑みを湛えていられたが、気の迷いか口辺、眉のあたりに幾分苦悩の跡を残しているように思われた。
— 橘外男 『ナリン殿下への回想』 青空文庫
太い、逞ましい喬木でも、心が朽ちているから、うっかり捉ると枝が折れて、コイワカガミや、ミヤマカタバミの草の褥へ俯ったりする。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
踏石の根にカタバミの咲きたるも心にとまりたり。
— 正岡子規 『わが幼時の美感』 青空文庫
こっちには コケや カタバミを むしりとった あと。
— THE TALE OF MR. TOD 『きつねめさんのはなし』 青空文庫