諢
諢
名詞
標準
文例 · 用例
そして他の若い無邪気な同窓生から大噐晩成先生などという諢名、それは年齢の相違と年寄じみた態度とから与えられた諢名を、臆病臭い微笑でもって甘受しつつ、平然として独自一個の地歩を占めつつ在学した。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
そして他の若い無邪気な同窓生から大器晩成先生などといふ諢名、それは年齢の相違と年寄じみた態度とから与へられた諢名を、臆病臭い微笑でもつて甘受しつゝ、平然として独自一個の地歩を占めつゝ在学した。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
今に遊戲的にこの瀧を落下する設備をする人があるかも知れない、といふのは戲諢談だが、ほんとにさういふことをしたら、可なり突飛なことの好きな人を滿足させ得るだらう。
— 幸田露伴 『華嚴瀧』 青空文庫
もう顔がありそうなものだと見上げても、まだ顔はその上の方にあるというので、人々は彼れを「まだか」と諢名していたのだ。
— 有島武郎 『カインの末裔』 青空文庫
瀬古 沢本、おまえはさもしい男だなあ、なんぼ生蕃と諢名されているからって、美術家ともあろうものが「食えそうなもの」とはなんだね。
— 有島武郎 『ドモ又の死』 青空文庫
挙場にあって八たび手を叉けば八韻の詩が成るので、温八叉と云う諢名もある。
— 森鴎外 『魚玄機』 青空文庫
この女には鼠頭魚と云う諢名がある。
— 森鴎外 『余興』 青空文庫
諢名はそれに因って附けられたものである。
— 森鴎外 『余興』 青空文庫