文稿
ぶんこう
名詞
標準
文例 · 用例
儒学は柴野栗山、医術は依田松純の門人で、著述には『容安室文稿』、『定所詩集』、『定所雑録』等がある。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
抽斎の父允成が酔堂説を作ったのが、『容安室文稿』に出ている。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
一月八日に保は東京博文館の求に応じて履歴書、写真並に文稿を寄示した。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
わたくしが前記の文稿を郵便に附し去つた時、忽ち一の生客があつて刺を通じた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
此書は蘭軒の文稿を綴輯したもので、完書の体を成さない。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
連綿草を交へた仮名の散らし書の消息数通、細字の文稿二三巻も亦良子刀自の許にある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
それから京都|東本願寺家の粟津陸奥之助と云ふものに、己の心血を灑いだ詩文稿が借してある。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫
君は京都へ往つてそれを受け取つて、彦根にゐる兄|下総の邸へ往つて大林|権之進と云ふものに逢つて、詩文稿に墓誌銘を添へてわたしてくれ給へ。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫