足枷
あしかせ
名詞
標準
文例 · 用例
エチオピアで同様の場合に貸し方と借り方二人の片脚を足枷で縛り合せて不自由させるという話と似ていて可笑しい。
— 寺田寅彦 『西鶴と科学』 青空文庫
」 デボチンの色の黒い眼がくり/\した一人の土匪は、両手をうしろへ廻されて、項に吊すように、ふん縛られ、足は大きな足枷で錠をかけられていながら、真中の洋車にふんぞりかえって、俥夫と、保安隊士を等分に呶鳴りつけていた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
足枷についた鉄の鎖が、錆びた音色で鳴った。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
「そうだ、どうすれば、この邪魔になる重い足枷を断ち切ることが出来るか!
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
獄卒も今さら途方にくれて、よんどころなく彼を出してやったが、どうなることかと案じていると、やがて檐の瓦を踏む音がして、彼は家根から飛び下りて来たので、獄卒は先ずほっとして、ふたたび彼に手枷足枷をかけて獄屋のなかに押し込んで置いた。
— 異聞総録・其他 『中国怪奇小説集』 青空文庫
外記 やれ、家柄の身分のと、さま/″\の手械足枷で、人を責めようとする窮屈な世の中、蛛の巣にかゝつた蝶々蜻蛉もおなじことで、命とたのむ花の露も吸はれず、羽翅をしばられて悶死、あゝなんの因果で武士の子に生れたか。
— 岡本綺堂 『箕輪の心中』 青空文庫
これは余談だが、小田原落城後、秀吉は、その時の使節たる坂部岡江雪斎を捕え、手枷足枷をして、面前にひき出し、「汝の違言に依って、北条家は亡んだではないか。
— 菊池寛 『真田幸村』 青空文庫
支那や朝鮮にあるという手枷、足枷があるのは、一種の標本かとも思えた。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
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足枷(あしかせ)とは、脚の自由を奪う器具。
出典: 足枷 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0